名古屋プリザーブドフラワー・アーティフィシャルフラワー教室【フローラルマカロン】です。
ここ最近、多くの生徒さまより『プリザーブドフラワーはどのくらいもちますか?』と聞かれることがあります。
そこで改めてプリザーブドフラワーについてご説明させていただきます。
プリザーブドフラワーはどれくらいもちますか?
<保存期間と長持ちする保存方法>
生花と変わらない外観を持ちながら、美しさを長く保つことのできるプリザーブドフラワー。
豊富なカラーバリエーションがあることからここ数年結婚式や誕生日のプレゼントとしてとても人気があります。贈り物としてもらったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
また、枯れない美しさに魅了され、自ら購入して玄関やリビングルームに飾って楽しんでいる方も多いお花です。
生きた植物と比べても遜色のない、瑞々しい質感と柔らかさがあります。
以下、プリザーブドフラワーをできるだけ長く楽しみたい方のために、プリザーブドフラワーの手入れの仕方や保存期間、長持ちさせる方法などをご紹介します。
プリザーブドフラワーの特徴
「プリザーブド」とは英語のpreservedのことで、「保存された」という意味があります。
生花の一番美しい時期に色素を抜き取り、特殊な加工を施したプリザーブドフラワーは、枯れることがなく水やりの必要もないことが大きな特徴です。
また、生花のような花粉や香りはありません。特別な染料を用いて作られるため、ダークブルーやスカイブルー、ラベンダーパープル、アッシュグレーなど生花にはない豊富なカラーバリエーションがあります。
プリザーブドフラワーは、1991年にフランスのヴェルモント社が開発し、フラワーデザイナーが相次いで作品に取り入れたことにより日本を含む世界に広まりました。
海外では Preserved flowers の他に、Flower preservation や Floral preservation という言葉が使われています。
保存期間はどのくらい?
ヨーロッパは比較的湿気が少ないため5年から10年もつと言われていますが、日本は湿気が多いため長く保存したい場合は工夫する必要があります。
とはいえ、保存状態に少し気を配るだけでも5年以上長持ちさせることが可能です。
プリザーブドフラワーが長持ちする保存方法
できるだけ長くプリザーブドフラワーを楽しむためには、快適な環境が必要です。
プリザーブドフラワーにとって快適な環境を保つために、次の2つのことを心掛けましょう。
【1】高温多湿の場所を避ける
プリザーブドフラワーはとてもデリケートです。高温多湿の場所に置くと花びらの透明化や液だれ(着色液がしみ出てしまうこと)、ひび割れなどを招きます。
目安としては温度が18~25度、湿度は30~50%の環境で保存してください。
夏場の日中は、クーラーや空調の行きとどいた場所で保管することをおすすめします。
【2】直射日光や強い光を避ける
強い光が当たると色あせの原因になります。
スポットライトや直射日光の当たる場所に置くことは避け、風通しの良い涼しい場所に置きましょう。
プリザーブドフラワーに関するトラブルについての対処法
高温多湿や直射日光を避け、なるべく適切な環境に置くよう気を付けていても、ホコリが付いて美しさが損なわれてしまうこともあります。
このようなプリザーブドフラワーに関するトラブルが起きた際の対処法をご紹介します。
【1】ホコリが付いてしまったら
長く飾っていると、どうしてもホコリが付いてしまいます。プリザーブドフラワーはとても繊細です。なるべくホコリの除去はしない方が良いですが、どうしても気になる場合は毛先の柔らかい筆タイプのチークブラシなどで取り払うか、もしくはドライヤーの弱冷風を当ててホコリを吹き飛ばしましょう。
【2】花びらが透明になってしまったら
湿気の影響で、花びらが透明になってしまうこともあります。その際は、プリザーブドフラワーを狭い空間(蓋の付いたボックスなど)に移し、シリカゲルなどの乾燥剤と一緒に数日間置いてください。
【3】衣服やカーテンに色移りしてしまったら
プリザーブドフラワーの着色液がしみ出て衣服やカーテンに移ってしまうことがあります。
付着した色は落ちにくいため、すぐにティッシュなどで拭き取りましょう。
拭き取っても色が落ちない場合は、クリーニングへ出してください。
また、なるべく衣服やカーテンに接触しない場所に置くことをおすすめします。
生花は、お花の種類や季節によって持ちが違いますが、きれいな状態で飾れるのは、3日~1週間くらい。
プリザーブドフラワーは生花の風合いも楽しみながら、半年~保管状態がよければ数年楽しむことができます。
できるだけ、取扱いの注意点に気を付けて、長く楽しむ工夫をしてみてくださいね。